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OBS Studioの基本的なダウンロード・インストール・初期設定手順

Tags: OBS Studio, ゲーム配信, 設定, インストール, 初心者

OBS Studioの基本的なダウンロード・インストール・初期設定手順

ゲーム配信を始めるにあたり、多くの配信者が利用している無料の配信ソフトウェアに「OBS Studio」があります。この記事では、OBS Studio(以下、OBS)を初めて利用する方が、公式サイトからダウンロードし、PCにインストール、そして最初の簡単な初期設定を行う手順について、分かりやすく解説します。

ゲーム配信を始める上での最初の大きなステップの一つが、このOBSの導入と設定です。専門用語が多く登場するため、難しく感じるかもしれませんが、一つずつ順番に進めれば問題ありません。この記事が、あなたの配信環境構築の一助となれば幸いです。

1. OBS Studioをダウンロードする

まず、OBS Studioの公式サイトからソフトウェアをダウンロードします。

  1. 公式サイトにアクセスします。
    • ウェブブラウザを開き、「OBS Studio 公式サイト」と検索するか、以下のURLにアクセスしてください。(注:具体的なURLはセキュリティや変更の可能性を考慮し、ここでは例示しません。公式サイトであることを必ずご確認ください。)
    • https://obsproject.com/
  2. お使いのオペレーティングシステムを選択します。
    • 公式サイトにアクセスすると、通常は「Windows」「macOS」「Linux」という選択肢が表示されます。お使いのPCのOSに合わせて適切なものをクリックしてください。
  3. インストーラーをダウンロードします。
    • 選択したOSのダウンロードページに移動します。「インストーラーをダウンロード」といったボタンが表示されているはずです。これをクリックして、PCの任意の場所にファイルを保存してください。通常は「ダウンロード」フォルダに保存されます。

ダウンロードするファイルは容量が大きいため、インターネット回線の状況によっては時間がかかる場合があります。ダウンロードが完了するまでしばらくお待ちください。

2. OBS Studioをインストールする

ダウンロードが完了したら、次にPCにOBSをインストールします。

  1. ダウンロードしたインストーラーファイルを実行します。
    • ダウンロードしたフォルダを開き、「OBS-Studio-[バージョン情報]-[OS].exe」(Windowsの場合)のような名前のファイルを見つけ、ダブルクリックして実行します。
  2. ユーザーアカウント制御の画面が表示された場合、許可します。
    • 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」といったメッセージが表示されることがあります。「はい」をクリックして先に進みます。
  3. インストールウィザードに従います。
    • OBS Studioのインストールウィザードが開始されます。
    • 「Welcome to OBS Studio Setup」画面が表示されたら「Next」をクリックします。
    • ライセンス同意の画面が表示されます。内容を確認し、「I Agree」をクリックします。
    • インストールするコンポーネントの選択画面が表示されますが、通常はデフォルト設定のままで問題ありません。「Next」をクリックします。
    • インストール先のフォルダを選択する画面が表示されます。特別な理由がなければ、デフォルトのインストール先(例: C:\Program Files\OBS Studio)のままで問題ありません。「Install」をクリックしてインストールを開始します。
  4. インストールが完了するまで待ちます。
    • インストールが開始され、進捗バーが表示されます。完了するまで数分かかる場合があります。
  5. インストール完了画面
    • 「Completing OBS Studio Setup」という画面が表示されたらインストールは完了です。「Launch OBS Studio」にチェックが入っていることを確認し、「Finish」をクリックすると、OBSが起動します。

3. 初期設定ウィザードを実行する

OBSを初めて起動すると、「自動構成ウィザード」が表示されます。これは、お使いのPC環境に合わせてOBSの設定を最適化するための機能です。

  1. 「自動構成ウィザード」の開始
    • OBS Studioが起動すると、自動的にウィザードが表示されます。表示されない場合は、メニューバーの「ツール」から「自動構成ウィザード」を選択してください。
  2. 使用目的の選択
    • ウィザードの最初の画面で、OBSの使用目的を選択します。ゲーム配信を目的とする場合は、通常「配信のために最適化し、録画は二次的に行う」を選択します。これにより、配信に適した設定が自動的に推奨されます。選択したら「次へ」をクリックします。
  3. 映像設定の選択
    • 次に、配信で使用する解像度とFPS(Frames Per Second、1秒間のフレーム数)を設定します。
      • ベース(キャンバス)解像度: これは、OBSのプレビュー画面やソースを配置する際の基準となる解像度です。通常は、お使いのディスプレイ解像度やゲームの解像度と同じに設定します(例: 1920x1080)。
      • FPS: 配信の滑らかさを決定する値です。ゲームの種類やPCの性能によりますが、滑らかな映像を求める場合は「60 FPS」を、PCへの負荷を抑えたい場合や動きの少ないコンテンツの場合は「30 FPS」を選択するのが一般的です。「どちらか高い方を利用、不可能な場合は30」を選択しておくと、PC性能に合わせて調整されます。
    • 設定を選択したら「次へ」をクリックします。
  4. 配信情報の入力
    • ここでは、配信先のサービス(プラットフォーム)と、配信に必要な「ストリームキー」を設定します。
      • サービス: 配信を行うプラットフォームを選択します。(例: YouTube - RTMPS、Twitchなど)
      • サーバー: 通常は選択したサービスに合わせて最適なものが自動的に表示されます。
      • ストリームキー: これは、あなたがそのプラットフォームで配信を行うための固有の鍵のようなものです。各配信プラットフォームのウェブサイトで取得する必要があります。配信プラットフォームの設定画面で「ストリームキー」を探し、コピーしてOBSの入力欄に貼り付けてください。ストリームキーは非常に重要な個人情報ですので、第三者に知られないように注意してください。
    • 「帯域幅テストを推定ストリーム構成まで行う」にチェックを入れると、お使いのインターネット回線が設定したビットレートで安定して配信できるかをテストできます。これは非常に有用な機能ですので、実行することを推奨します。
    • 入力と設定が完了したら「次へ」をクリックします。
  5. 帯域幅テストと設定の適用
    • 帯域幅テストを行う設定にした場合、テストが実行されます。テスト結果に基づいて、OBSは最適なビットレートなどの設定を提案します。
    • テスト完了後、またはテストを行わない設定にした場合、ウィザードは検出された設定の概要を表示します。推奨される設定内容を確認し、「設定を適用」をクリックします。

これで、OBS Studioの基本的なダウンロード、インストール、そして最初の初期設定が完了しました。

4. 初期設定完了後の確認

初期設定ウィザード完了後、OBSのメイン画面が表示されます。

画面下部には、「シーン」「ソース」「ミキサー」「シーントランジション」「コントロール」といった項目が表示されています。現時点では、それぞれの詳しい機能は分からなくても問題ありません。今後の設定でこれらの項目を利用していくことになります。

OBSの基本的な準備は整いましたが、このままではまだゲーム画面やマイクの音声を捉えることができません。次のステップでは、配信したい映像(ゲーム画面など)や音声(マイク)を「ソース」として追加し、OBSがそれらを認識できるように設定する必要があります。

また、実際に配信を開始する前に、必ずテスト配信を行い、映像や音声が正しく配信されているか、遅延はないかなどを確認することが重要です。

まとめ

この記事では、ゲーム配信の第一歩として、多くの配信者に利用されているOBS Studioのダウンロード、インストール、そして自動構成ウィザードを使った基本的な初期設定の手順を解説しました。

公式サイトからのダウンロード、インストーラーの実行、そして使用目的や配信サービス、ストリームキーの設定といった手順を経て、OBSを配信可能な状態にするための基本的な準備が完了しました。

初期設定が完了したことで、あなたはゲーム配信を開始するためのツールを手に入れました。しかし、実際に配信を行うには、まだいくつかのステップが必要です。次の記事では、ゲーム画面やマイク音声をOBSに取り込む方法(ソースの追加)について詳しく解説する予定です。一つずつ着実に進めていきましょう。